ジュニアNISA廃止!代わりにどうする?子どものお金

ジュニアNISAは2023年末の買付分で制度が廃止されます。今さら始めていいの?2024年以降の子どものお金の作り方についてご紹介します。

なぜジュニアNISAは廃止?

通常株式や投資信託で儲かった利益に対して20.315%の税金が差し引かれます。つまり、100万円で投資し20万円の利益があった場合、その20万円に対し約20%である4万円が差し引かれ、実質的に手に入れられるのは116万円となります。

NISA枠で購入するとその利益に対する税金が非課税となる仕組みです。

つまり先の例でいうと、4万円お得となり、120万円が手元に残ります。

ジュニアNISAはこの非課税枠が年間80万円あり、非課税期間は5年間、お子様が18歳になるまで引き出せないという払い出し制限がありました。途中でお金が必要になったり、大学入学前の塾代などが嵩む時期も引き出せないというデメリットがあり、あまり活用が進まなかったのです。

しかし、制度廃止が決まった今、駆け込みでジュニアNISAをやる方も!

廃止目前のジュニアNISAを2023年今年やるメリット

そんな制度面の使いづらさから不評だったジュニアNISAの使い勝手が改善されました。具体的には先に述べた二つの制限が緩和されたのです。

ジュニアNISAのデメリットとも言える二つの制限が緩和

・子どもが18歳になる前に引き出せる

・非課税期間が18歳まで延長した

2024年以降は状況に応じて、それまで貯めていた子どもの教育資金を引き出すことができるようになりました。また、非課税期間も5年ではなく子どもが18歳になるまでになります。長期で保有し、保有資産がプラスになるまで余裕をもって運用できるようになりました。

お子様が18歳になる前にジュニアNISA制度が終わってしまう場合は、継続管理勘定(金融庁HPに詳しい説明があります)18歳になるまで引き続き非課税で保有できることになります。

※こちらの継続管理勘定への振り替えには「ロールオーバー手続き」が必要になりますので、各証券会社で2027年末までにこの手続きを行って下さい。

詳しくはこちらの金融庁のページも参考になります。

2023年に駆け込みで開始してみるのもアリ!

このように、それまでのジュニアNISA制度で嫌気されていた制度が緩和されますので、駆け込みでお子様のジュニアNISA口座を開設してみるのも、いいでしょう。

お子様ひとりあたり80万円なので、二人なら160万円、三人なら240万円にもなります。

特にお子様が小さく、18歳になるまでまだ余裕がある方はジュニアNISAの駆け込み活用により、より長期で非課税期間を活用できるというわけです。

一般的には教育資金にかかる投資は、ハイリスクハイリターンではなくローリスクローリターンで、投資成果を焦らず、長期的に形成していきたいもの。5年という非課税期間にとらわれずにすみますので、今から検討してみるのも一つでしょう。

ジュニアNISAの代わりになるものとは?

子どもに特化したNISAというのはなくなってしまうのですが、その代わり2024年1月以降は新NISA制度が始まり、18歳以上の成人からつみたてで年間120万円、一般で240万円と投資可能枠が大きく広がっただけでなく、制度が恒久化されることになりました。

現行NISAは、一般で120万円、つみたてで40万円までが年間投資可能枠。そしてそれぞれつみたてが40年、一般が5年しか生涯で利用できませんでした。

新NISAは運用可能額と期間ともに、かなり使いやすさも改善される見込みですから、この増えた枠を使ってお子様の教育資金を運用しても良いのではないでしょうか。

拡大するNISA枠の活用以外にも、保険を使って積み立て利率で安定的に運用する方法や、より投資期間の短い債券投資という手も。

ぜひ詳しいことはお気軽にお問い合わせください。

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普通預金に入ったままのお金の運用したい、不安なので専門家に相談したい…